カルテなき薬害患者の救済に向けて |
2009-01-05 Mon 17:01
薬害肝炎問題は、2008年1月に施行された特定フィブリノゲン製剤及び特定血液凝固第?因子製剤によるC型肝炎感染被害者を救済するための給付金の支給に関する「特別措置法」が制定されたことや、その後、国と製薬会社に損害賠償を求めていた薬害肝炎訴訟も製薬会社と和解し終結を迎えたこともあって、世の中の人々に肝炎問題はもう終わったとの認識が生まれているようです。しかし、この救済法で救われるのは、1万2千人の投与患者の内、1割にも満たない約千名ぐらいのカルテやはっきりとした証拠が提出された場合に限られているのです。カルテも証拠も見つからない患者は取り残されたままなのです。
上記の数字は、厚労省の調査によるものですが、実際には、血液製剤の出荷本数やフィブリン糊が多岐に使われていた事を考えるともっと多くの患者がいると見られており、おそらく一桁違う数の患者がいるものと思われます。厚労省はもっとしっかりとした調査を行って欲しいと思います。 薬害肝炎で訴訟を起こすには、カルテの投薬証明などの証拠書類が整っている事が必要ですが、大半の医療機関では、カルテなどの資料は既に廃棄され、それを入手することは極めて難しく、当時の担当医が分かっていても死亡していたり、廃院していることも多いということです。それに肝炎患者の高齢化もあり、個人でこのような確認作業を行うことは厳しいとしか申せません。多くの患者は、カルテはありませんと言われ、釈然としない気持であきらめざるを得ないのです。 国の薬事行政のミスや、製薬会社の安全軽視体質が招いた構図は、薬害エイズと同じであり、患者の苦しみを理解し、カルテなき薬害肝炎患者にももっと柔軟に対応すべきではないでしょうか? 国や製薬会社は加害者としての責任を自覚し、早期の救済に向け全力を傾けて頂きたいと思います。 スポンサーサイト
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この記事のコメント |
本日から仕事はじめでしょうか?・・・お疲れ様です。 1/5書き:【まさかの再会-邂逅(かいこう)-後編】。パナ○ーム静岡退社後の遭遇か!?【サラリーマン編】 、面白い画像も存分に楽しんで見て下さい。<m(__)m>コメント等いただけたら幸いです。
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